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たまにはゆっくり敦煌山荘 [旅 外国]

莫高窟観光も終え、やっと一息。街まで戻り午後は敦煌の街を散策。

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お昼ご飯は屋台村の中の一軒で、汁麺を頼んだつもりが出てきたら予想外の皿うどん。
不味くはないんだけど、不思議な味。
やっぱりキムチ的な味がするんだよな。西域は朝鮮民族の影響があるのかもしれない。

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おやつに、いま一つ甘味に欠けるフルーツ盛り合わせを道端で食べる。

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賑やかなエリアを外れると、開発を免れた古い街並みが。

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IMG_2486.JPGこういうエリアが楽しい
IMG_2483.JPGちょっと異質な空気が流れる

人は住んでいるようだけど、おそらくそのうち郊外の新興住宅地などに引っ越しさせられ
るんだろう。歩いていても歓迎されていない感じがする。


路線バスでホテルに戻り、山荘内をお散歩。
敷地が広く、ランニングコースもあるくらい。
裏庭にポツンと枯れた木を彫刻した菩薩さまがいらっしゃった。このへんはやっぱり
すごいわ。

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アトラクション好き観光客のために、プロジェクション・マッピングやショーの舞台が
あります。屋上のバーで飲んでいてもうるさいのなんの・・・。


最後の夜はホテルのレストランでお鍋のディナー。

IMG_2510.JPGIMG_2508.JPG

お鍋の具にマッシュルームとあったから、キノコを想像したら、やってきたのは大量の
キクラゲ。おそらくこの滞在で1年分のきくらげを食べました。
ワインもあるし、野菜が大量に採れて満足。お値段もリーズナブルなホットポットは
おススメ。


IMG_E2507.JPGDSCN9398.JPG

いろいろな関門もやり過ごし、やっとゆっくりとした滞在となりました。
ちなみに、中国内陸部のホテルにはほぼ湯舟がないので、お風呂に浸かるという概念が
無いよう。
しかし、敦煌は冬はマイナス10℃くらいになるせいか、バスルームに漬物用のような
足湯用バケツが置かれていました。日本人のリクエストかもしれない。

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真っ黒の漢方チックな液体入浴剤を入れてベンチに座る。
ふむふむ、寒い時にはありがたいだろうな。足の疲れも取れて、これは使えますよ。


翌日、敦煌の空港まではホテルのバスが無料で送ってくれます。
やっとゆっくりできたかと思ったら旅はもう終わり。

最後の北京へ飛んで一泊します。


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鳴沙山と莫高窟 [旅 外国]

2泊するホテルは、普段からあまり泊まらないラグジュアリーなホテル、敦煌山荘です。

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DSCN9329.JPG民芸調ですが設備は充実


中国に着いてからと言うもの、いろいろな関門が多く、やっとホテルでゆったり滞在
できそうです。
行程上仕方ないとはいえ、たまにはこういうホテルも挟まなければね(最初で最後)。


莫高窟のチケットも手に入れたし、かなり大船に乗った感のあるわれわれ、まずはホテル
のレストランで軽く昼食を。

IMG_E2360.JPGすっかり牛肉麺フリークに
IMG_E2359.JPGIMG_E2358.JPG

不思議なお焼きのようなパンと、麺の付け合わせのジャガイモ炒め(これよく食べた)で
まあまあお腹いっぱい。


早速歩いて10分ほどの鳴沙山観光に出かけました。

IMG_2368.JPG突き当りが鳴沙山

鳴沙山は莫高窟と双璧をなす観光地。

ラクダに乗ったり、砂漠の斜面を滑り降りたり、パラグライダーに乗ったり、と、どちら
かというと、中国人は莫高窟よりこっちの方がお好みなんじゃないか、というくらいの
人気ぶり。文化や遺跡と言うより、アトラクション好きなのね。

DSCN9341.JPG鳴沙山の象徴、月牙泉

IMG_2377.JPGラクダの数がすごい(乗る人も)

宿泊している敦煌山荘は、鳴沙山と敦煌の街の間にあり、街中に行きたい場合は、
ホテル前のバス停から路線バスで10分ほど。

ホテルが1時間に1本、街までシャトルバスを出していますが、観光名所と街をつなぐ
バスが頻繁にあり、運賃も2元(35円)なので、何度もバスを利用しました。



鳴沙山から戻り、夕暮れの敦煌の街へ繰り出します。敦煌の街はとても賑やかで、
近代的。

IMG_2413.JPG観光客相手の食事処
IMG_2407.JPG露天市場にはドライフルーツ

ま、見どころと言うものは、お決まりのツーリスティックな屋台広場や露天市場。
郊外に史跡があるらしいけど、苦労して行ってみたら崩れかけの碑があった、という
程度らしい。

ウイグル料理はもう飽きたので、なぜか敦煌で四川料理の晩ごはんを食べて、ホテルに
戻りました。
IMG_E2409.JPGIMG_E2410.JPG

料理が遅いとめちゃくちゃ怒っていたお客さんがいました。おもろいわ。



次の日はいよいよ待望の莫高窟へ。
まずはデジタルセンターと言う施設で莫高窟の映画を2本観ます。

そこから大型バスで莫高窟へどんどんと人が運ばれていき、順番に見学するという流れ。

バスを降りると、斜面に掘られた洞窟が見えてきます。
この山は鳴沙山で、ホテルとは反対側の斜面ということになります。

IMG_2434.JPGおおー、莫高窟だ

外国人は、言語別にグループに分けられ、ガイドさんが案内してくれます。

まずは初っ端、パシャっと撮って(もちろんフラッシュ無し)みんなに咎められた。
撮っちゃいけないって、いつ説明あった?基本か?

DSCN9359.JPG撮影禁止なのに知らずに撮った一枚
DSCN9356.JPGDSCN9358.JPG
IMG_2450.JPGDSCN9367.JPG
DSCN9372.JPGIMG_2459.JPG
DSCN9373.JPGIMG_2443.JPG
IMG_2468.JPG

行った人によるとすごく時間がかかった、というコメントを見たけど、私は、
「え?もう終わり?」って感じだったよ。
ここに来るまで(チケット手配からたどり着くまで)があまりに大変だったからだろうか?

IMG_2460.JPGIMG_2473.JPG

ガイドさんとお別れしてから、ミュージアムショップや書店など、敷地内にたくさんある
ショップで時間を過ごすこともできます。
帰りたくなったら順次出発するバスに乗れば、またデジタルセンターに送ってもらえます。

そこからは、来た時と同じく、それぞれが自力で帰る。

われわれは、また、ディープな中国人が利用するバスに乗って街まで。

DSCN9384.JPG帰りは3元(約50円)

DSCN9383.JPG日程の都合で鉄道は利用できず

真新しい立派な敦煌駅を経由して敦煌の街に帰りました。
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柳園駅から敦煌へ [旅 外国]

カシュガル発の列車は、ほぼ定刻通り、朝の10:00前に柳園に着きました。
日本みたいにダイヤが混み合っていないから当然だけど、故障もしないってことで意外と
ちゃんとしています。
DSCN9317.JPGIMG_2355.JPG

柳園駅のプラットホームは大きく立派。天山北路・南路の要衝駅で、南に2キロほどの
位置には、高速鉄道柳園南駅があります。

柳園敦煌.pngショートカットするわけです


とはいっても、駅の専用出口は土埃の舞う寂れた風景。
たまにやってくる列車を降りた長距離客を狙うタクシーの呼び込みが激しい。

列車到着に合わせて出発する、料金交渉の必要のない敦煌行きミニバスがあることは
調査済みなので、それらしきマイクロバスに乗り込みます。

お客さんは、老若男女家族連れさまざま。旅行者らしき人もいますが、莫高窟観光をする
ような感じの人はおらず、帰省や仕事関係か、どこに行く人々か、いずれにせよかなり
ワイルドな面々です。

満席になるまで待ち、正規の駅前バスターミナルに寄って料金一人35元を徴収。
やっと出発です。

IMG_2356.JPG助手席の学生風が唯一の安心感

敦煌方面へ、信号のないまっすぐな道をひたすら走る。
と、言いたいところですが、現在大規模道路工事中。

工事済み道路と未舗装のう回路が半分半分で、おんボロマイクロバスで舌を噛みそうな
過酷な道のり2時間以上。

DSCN9319.JPG未舗装なだけじゃない悪路

茶色の砂漠地帯を過ぎ、ようやく敦煌エリアに入ると、オアシスの街らしく一気に緑が
視界に入ります。
街もキレイに整備されていて、観光都市であることが分かります。


街中に入り、乗客はあらかじめ交渉していた地点でポツポツ降りていきます。

なかなか親切なドライバーさんらしく、手際もよく、若い男性たちに、対向車線から
やって来る「あのバスに乗りなさい!」と教えてあげています。

私も、”敦煌莫高窟参観予約集票中心”と手書きの文字を(どちらかというと隣の学生
風兄ちゃん)見せると、ドライバーさん「OK!OK!」と、難なく莫高窟のチケット
売り場で降ろしてもらえました\(^o^)/


そして次の日の莫高窟外国人チケットを無事ゲットした我々、この旅最大の難関、
クリアです!

DSCN9320.JPGこれを観ないでどうする

まだお昼過ぎだし、ホテルに向かうのはどうだって行ける。
路線バスにでも乗ろうと、荷物をコロコロ歩いていると、うまい具合にタクシーが。

そして無事ホテルに到着。

IMG_2366 - コピー.JPG敦煌山荘

まさかあのミニバスに乗ってこのホテルにやって来たとは、だれも思いもしないだろうな。
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天山南路を行く [旅 外国]

カシュガルから敦煌までの行程は、すべて鉄道で行くことができますが、西から向かう
場合は、柳園という駅で下車し、そこから敦煌まで陸路で向かうと5時間くらい時間が
短縮できます。

天山山脈とタクラマカン砂漠.jpg天山南路を行く

今回の鉄道の旅は、カシュガルから柳園までの25時間。
8:46に出発し、着くのは翌日の朝10:00前です。


ハッキリ言って、スイスやニュージーランドのように山や川があり起伏にとんだ美しい
景色と言う訳ではありません。
しかし、遠くに見える天山山脈の峰々、まっ茶色のタクラマカン砂漠の間を走る列車
に乗っているというだけで、なにかしら満ち足りたものを感じるのです。

DSCN9276 - コピー.JPGこの山の向こうに天山山脈
DSCN9286.JPGここに莫高窟があってもおかしくない

朝はカシュガル駅の待合室で乾燥おにぎりを食べました。
あの人たちからしたら、NASAの宇宙食か何かを食べているように見えるでしょう。


今回の旅では乾燥おにぎり3食分とカップうどん2食分、カップみそ汁を持参しており、
カップうどんは既にウルムチの空港ラウンジで食べてしまいました。

イタリアのように旨いものであふれている国なら、結局食べずに残したカップ麺を最後
に泊まったホテルのフロントの兄ちゃんにあげたりするけど、中国では日本のカップ麺
は命綱です。
中国のカップ麺は超絶不味く、中国人と仲良くなったとしても、あげるのはもちろん、
絶対交換もしてはいけません。


では、お昼ご飯にカップ麺と乾燥おにぎりをいただきます。

DSCN9308.JPG明日の朝食セット
DSCN9313.JPGペルーで食べた時より進化している
DSCN9287.JPGお湯はたっぷり派


夜ご飯は食堂車と決めています。

そんなことをあーだこーだ言いながら、車窓を見てはこれからの行程を(私だけ)確認
したりしていると、楽しい時間はどんどん過ぎていきます。

午後3時くらいに、どこかの駅に泊まった後、男性がひとりコンパートメントに入って
きました。我が物顔に座席を占領していた私たちは、急いで片方に並んで座り直し挨拶
をしました。

しかし、その男性、入り口ドアの近くに腰かけたままにっこりしています。
中国人にもこんな奥ゆかしい人がいるのか?!いったいどうしたんだ!?

世界各国旅をしていて、強引に割り込んだり、写真を撮るからどけろ、と言ったり、
暴挙の限りを尽くす中国人しか知らないから、なにか理由があってその端っこに
座っているのか、と思うくらいです。

「どうぞどうぞ、コチラにお座りください」と身振りで窓際の席に促すと、にこやか
に移動して座ったおじさん。

「ここから3時間ほど行ったところのクチャに帰る」とのこと。
クチャもシルクロードの重要な街。いいな、行ってみたいな。でも通じない[もうやだ~(悲しい顔)]
ちゃんとしたビジネスマンな感じだけど、英語も分からないというし、筆談でコミュニ
ケーションするにも奥ゆかしいお人柄。
中国語本を見ながら、単語を交えて少し会話しました。

DSCN9290.JPGカーテンはシルクロードのモチーフ

今思えば、朝早くから仕事で疲れているから少しでも寝ようと、2~3時間の乗車だけど
寝台の切符を取ったのかもしれない。
乗ってみると、外国人が占領していたから、そうもいかなかったのでは。

そうするうちに、晩ごはん時がやってきたので、ちょっと食事に行ってまいります。と、
断って食堂車へ。なんか申し訳ないな。


IMG_2292.JPGIMG_2325.JPG

愛想のいいおばちゃんが対応してくれますが、メニューらしきものはないそうなので、
ほとんどお任せ。

IMG_E2328.JPGIMG_E2326.JPG

回鍋肉的なのと、きくらげ入り肉炒め。肉は固くてどれも塩分キツし。

まだ食べられるからと、近くに座る覆面警官みたいな人(お金を払わなかったから)が
食べているジャガイモ炒めを、あれちょうだいと追加。ご飯はひとつで結構です。

IMG_E2329.JPGDSCN9297.JPG

しかしこの米はどうにかならんか?


食事を終え、コンパートメントにいるおじさんに、今食べてきたものやカシュガルで
食べたもの(名物乳製品)の写真を見せる。

DSCN9245.JPG美味しいけどいかんせん甘すぎ

窓の外はだんだん暗くなって、列車はクチャに到着。
もう二度と会うことのないおじさんと握手をしてお別れです。
銀座のデパ地下で大阪の同級生とバッタリ会うのとはわけが違います。

IMG_2340.JPG

人工的なキラキラする街を通り過ぎたり、たまに駅に止まるけど、外が暗くなってしまう
ともう寝るしかありません。

細いベッドに普通のシングルサイズの綿のお布団がモタモタかさばるけど、いつものよう
に気持ちよく眠れました。
ときどき停車したり、長く止まっていたり、また動きだしたり、不思議とそれも心地よい。

翌朝5:30くらいにスピーカーから割と盛大に音楽が鳴って起きました。

DSCN9303.JPG


つれあいの朝一番の仕事は、水汲みならぬポットへお湯汲みです。
今回の旅のつれあいの担当は、洗濯、荷物持ちにポットへのお湯汲みという、シンデレラ
も真っ青な原始的業務のみですが他にできることがないので仕方ありません。

ポットのお湯で乾燥おにぎり(40分かかる)とお味噌汁の朝ごはんをいただきました。

到着するまでまだ3時間もあっても、車窓を見ながらあっという間に時間が過ぎる。
もっと乗っていてもいいな。いや、さすがにシャワーもないので25時間くらいが限界
かな。10時間くらいじゃ短すぎる。などと、今回の列車旅を振り返ります。

なんと、この列車は成都行き。カシュガルからは57時間の道のりで、私たちが降りてから
まだ30時間も走り続ける。
25時間でも乗務員は一回交代しましたから、管理区内で乗務員が変わるのでしょう。

IMG_2317.JPG成都もいつか行きたい

丸一日を列車移動に費やし、目的地の柳園駅に着きました。

IMG_2353 - コピー.JPG

さて、3つ目の関門が待っています。

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夫婦で怒られる25時間 [旅 外国]

2泊したクラッシックな構えのカシュガルの新疆ヌルランホテル。
地図の表記とホテルサイトの名前が違ったけど、タクシーを降ろされたのはそのせいか。

IMG_2256.JPG見た目は重厚だけど古いホテル


タクシーを頼んで真っ暗なうちにホテルを出発し、8:46発の列車に乗るべく、カシュガル
駅に向かいます。

駅では、例によって、警官詰め所に行き顔とパスポートを撮られ、次は駅の入り口でX線
検査。ベルトコンベアから私のトートバッグが真っ黒になって出て来て憤る。

IMG_2269.JPGけっこう乗る人います
IMG_2272.JPG売店はスナック菓子やカップ麺のみ

指定席なので焦る必要はないのに、なぜかみんなと一緒に改札の前に並ぶ。
中国は何があるか分かりませんから。

IMG_2275.JPG長い連結の車両

我々の車両はどこか?と、切符を見せると、制服の鉄道員にアゴで「向こうへ行け」と
あしらわれる。
社会主義国は鉄道員も警察も似たようなもんですな。


私たちが25時間過ごす軟臥(柔らかい寝台)コンパートメントはこちら。
やった!相席(部屋)の乗客はなし[手(チョキ)]

IMG_2277.JPGDSCN9268.JPG

前回の杭州⇒北京の時も、10時間の乗車中、寝ている間に他の乗客がやって来て降りて
行ったのでほとんど貸し切りだったけど、もしかすると、外国人とはあまり相部屋に
しないのかも。

水回りも清潔。お世話になった給湯器。

IMG_2282.JPGIMG_2284.JPG

悪名高きトイレも、頻繁に掃除されており、恐ろしい状態は見られなかったが、トイレ
ット・ペーパーはあったりなかったり。

軟臥に対して、硬臥は個室ではなく3段ベッド。なかなか楽しそう[るんるん]
こちらの方が価格が安く人気らしい。

IMG_2280.JPG若い時ならいけたかも
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座席の硬いのは硬座。対しては軟座はシートカバー付き。
つれあいが若い時に旅した際は、余裕の硬座(木製)で72時間。若いっていいわね。


出発して間もなく、最初の検札で車掌さんがやって来て、カードホルダーからうやうや
しく出した乗車証と切符を交換する。

IMG_2348.JPGIMG_2297.JPG

その後、車内を探検しに行っていたつれあいが、警官に伴われコンパートメントに戻って
きた。
写真を撮りまくる不審な外国人だと注意されたらしく、パスポートの写真を撮られるが、
警官も田舎の人だからか、人懐っこくてそんなに怒ってないみたいでほっとする。

車掌の女の子も、ポットのお湯を入れてきてくれたりとっても親切。
DSCN9273.JPG写真を一緒に、と頼まれる


4人部屋のコンパートメントは貸しきり状態。
持参のトイレットペーパーやウェットティッシュ、お茶やコーヒー、身の回りの備品を
整えてすっかりくつろぐ我々。

DSCN9301.JPGちょっと検○のような・・・
DSCN9263.JPGDSCN9288.JPG


次は私が車内を探検に。
あちこちで興味深いものを撮っていると、乗務員に呼び止められる。
”何をしてるんだ、余計な写真を撮るな”、と、言ってる模様。
いい歳をして、肥ったちっさいおっさんに、面と向かってガミガミ怒られる私。
もちろん言葉は通じないので、日本語と英語で独り言のように弁解し、撮った画像を
見せたりして釈放された。なんやねん[むかっ(怒り)]

夫婦で怒られつつ、楽しい鉄道の旅が始まりました。
まあよいわ。


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香妃墓へ行きましょう [旅 外国]

カシュガルはたどり着くだけで達成感があるからいいけど、観光となると、さほど見どころ
がありません。
エイティガール寺院と人工的に整備された老街、でっかいバザールに香妃墓。

香妃墓とは、乾隆帝の側室だったカシュガル出身の美しい娘が祀られている、と、言われて
いる墓所でして、本当は、アバク・ホージャと言う人の一族のお墓。
側室は一族の娘だったのかもしれませんね。


IMG_2217.JPG通りのおじちゃんは知らないと言った

IMG_2218.JPGバスを降りて少し歩く
IMG_2221.JPGこのお墓群が印象的

入場料を払って寂しい敷地をうろうろする。バラ園があるが、あいにくの時期外れに
加え薄雲り。
あっさりと墓所を後にします。


通りからまたバスに乗り、バザールへ。
お布団、家庭雑貨、衣類、ドライフルーツ、でっかすぎて、絨毯や民芸品コーナーに
たどり着くまでに疲れて見る気も失せてしまった。

IMG_2236.JPG量り売りで買いにくいしね
IMG_2238.JPG衣類もこんなだしね

一度端っこから出てしまうと、またX線検査があるので面倒なんですよ。


バザールを出て中心部まで歩くと、テーマパーク化した老街の立派な門に着く。

IMG_2242.JPG立派な門に華やかな植え込み
IMG_2245.JPG監視塔か?

偶然、アンティークショップの通りに出て面白かったけど、購入するには至らない。

IMG_2261.JPGIMG_2251.JPG

IMG_2199.JPG高層ビルにはだれが住む?



新疆時間ではまだおやつタイムだけど、晩ごはんの時間がきました。

初日はウイグル料理だったから、今度はちょっとウエスタンが食べたい。
なにやら、トルコ料理があるらしいから行ってみると、見た目は西洋風だけど、メニュー
は思いっきりウイグル料理だった。

DSCN9250.JPGDSCN9252.JPG
お酒は諦めてスイカジュース

IMG_E2263.JPGIMG_E2264.JPG

さんざん、羊じゃないことを確認したのに、完璧に羊臭。しかもパサパサやないかい!!!

IMG_E2262.JPGこれは何かな?

グルテンの塊のような何か。エリンギか?キノコ?まあまあ美味しいからモグモグ食べる。
最後にウエイターに聞いてみると、「ミェン。」と言う。
麺か!!!すいとんのようなブツブ麺だけど、すごい弾力。
グルテン食感は当たらずとも遠からずだった。


お土産はスーパーでピスタチオにイチジク、添加物のなさそうなドライフルーツの一択。
カシュガルはお肉も野菜も果物もとても豊富。
中国の中央と違って食生活は地産地消でシンプルだと思われます。
そういうのが一番だね。




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新疆時間とご飯どき [旅 外国]

カシュガルなどの西域と首都北京は、時差が4時間あってもおかしくないほど離れている
のに、中国全土、存在するのは北京時間の一種類。

はっきり言って、広い中国、時間だけじゃなく、民族も違うし宗教も違う。
ひとつに合わそうとするなんて、相当無理があるんだよねえ。


しかし、現地では新疆時間と言うのが存在するらしい、とは聞いていました。

カシュガル発の列車を利用する予定の我々、発車時刻は北京時間朝の8:46。

新疆時間でどうなんだろう、と、思いながら、いまひとつはっきりしたことが分から
なかったので、そのまま予約しました。
実際のところ、現地の8:46とは、まだ夜明け前の真っ暗な5:00過ぎくらいでバスも
走っていなければ、タクシーも深夜料金で、列車を利用するにはかなり無理のある時間
でした。
目的地到着時間が夜になってしまうので、ほかの列車の選択肢はなかったのだけど。

IMG_2181.JPG焼き菓子を売っている?

時差がない、という前提で旅をしているし、時計の針も北京時間に合わせたまま。
新疆滞在が3~4日だから、食事の時間を修正するまでもなく、現地の変な時間に食事
するわれわれ。

初日の夜ご飯は、ツーリスティックなレストランだから、時間は融通が利きます。
でも、現地は夕方早めの時間でおやつタイムの人もいます。

IMG_2184.JPGIMG_2183.JPG
IMG_E2187.JPGIMG_E2191.JPG
IMG_E2189.JPGなぜかときどき韓国料理みたいな味が

店内はキンキラキンで豪華なのだけど、それほど食事代金は高くない。
二人なので、沢山オーダーできないから3品と缶ビールで2千円強だったような。
厚揚げ野菜炒めは安定の味。ムチムチジューシー水餃子は美味しいのだけど後にくる
濃厚な羊肉フレーバーが。ほとんどつれあいが食しました。

徒歩圏のレストランだったから、街歩きがてらホテルまで。

夕暮れ時だけど、全然日は暮れません。

IMG_2247.JPGまだまだ明るい
IMG_2209.JPG雰囲気はいいけど・・・

でもね、ホテル近くの歴史地区。なんか作られた感あるんです。テーマパークみたいな。
ウイグル調ではあるけど、完璧に整備されています。




翌日のホテルの朝ごはんは、朝食開始時間にしては遅い9時から。
しかし現地では6時くらいの早朝です。

DSCN9425.JPG2泊したけど食べたのは1回だけ
刑務所のビュッフェみたい(刑務所にビュッフェがあるのか)な朝食会場は写真が
撮れる雰囲気ではなく、海外の記者の詰所みたいな感じでもある。
朝から中華炒めとお粥、蒸しパンオンリーで、飲み物はお茶とホット豆乳でコーヒー
などはありません。

IMG_E2197.JPGIMG_E2198.JPG

全然問題ありません。モーマンタイ。

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ふたつめのミッション [旅 外国]

難関多しのこの旅、5本の指に入るミッションをこなさなくてはいけません。

まずはネットで取った夜行列車の切符を発券しに、鉄道駅まで。

乗車するのはあさってだから、さっき空港から来たとき降りたバス停から、鉄道駅行路線
バスに乗り込みます。今度はたったの1元。(17円)

IMG_2204.JPGバスはなかなか来ない

おつりはもらえないので、1元札が非常に貴重なため異常に1元札に執着してしまう。
財布に1元札がたっぷりないと不安。
ていうか、5元札で3元のおつりがもらえなくてもなくても50円の話なんですけど。


終点のカシュガル駅バス停は、駅の敷地の外。広い敷地内を入り口まで歩きます。

IMG_2178.JPG駅に入る検査口

お話ししたように、新疆ウイグル自治区は警戒態勢がとられており、駅は特に厳重です。
駅に着いたらまず身分証を提示し、荷物をX線検査に通し、金属探知機をくぐってやっと
駅構内に入れます。

外国人の場合は、その前にまず、駅にある警官詰め所に行ってパスポートを提示し、
顔写真を撮られ、切符などを見せて入場許可のプラスチック・チップを貰います。
切符が無いのか、追い返される人もいました。

我々は、明後日出発の切符を発券しに来たので、警官に、
「リーベンレン(日本人)」「チューピャオ(取票)!」(引換券を見せる)
とか言うと、そうかそうか、てな感じで許可されました。

そしてさっきのX線&金属探知機の行列にまた並ぶ・・・。

こんな状況ですので、大きな駅では莫大な人が駅を利用するため、改札に行く前に
何時間もかかり、列車に乗り遅れるという事態も発生するそうです。

今回の旅では、そんなことのないように小さな駅から出発する路線にしました。
あとは、ベッドが誰かに使われていると嫌なので、始発駅の列車にするとか[たらーっ(汗)]

見学がてら前日に駅まで行って切符を発券しておくのは、駅までの所要時間の計算も
兼ねて外国ではよくやります。中国は街中にも民間の切符交換所があるみたいですが、
今回は利用しませんでした。

IMG_2177.JPG電光掲示板にこれからの列車

IMG_2175.JPG荷物置き場争奪戦を控える人々

駅構内に入るのはあまりに大変でしたが、切符は思いのほかすんなり発券できました。


ようやくカシュガル観光のスタートです。


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小さな空港レポート(カシュガル) [旅 外国]

昨年末、ウルムチに地下鉄が開通しました。
まだ中心部から離れた八楼⇔空港の、ほんの一部ですが。

DSCN9199.JPGIMG_2149.JPG
早くて安いけどまだ不便

ウルムチ空港は、3つもターミナルがある、国際線も飛んでいる大きな空港です。

DSCN9202.JPGIMG_2159.JPG
IMG_2156.JPGお決まりの給湯器

ウルムチからカシュガルまでは2時間弱のフライト。

日本からの国際線が就航しているような大都市からカシュガルへの直行便はなく、
ウルムチに一度着陸し(飛行機は降りないといけないらしい)、カシュガルへ飛びます。


おもむろに配られた機内食はアルミのボール一個。

DSCN9211.JPG手作り感満載
DSCN9212.JPGもちろん飲み物ももらえる


開けてみると、スパイスたっぷりのひき肉炒め(てか、スパイスだけ?)のようなものが
挟まっています。
まあ、不味くはないけど、特別うまくもない。で、一つ返却。


さて、小さい空港レポートです。
カシュガル空港は小さいけど、台東空港よりは大きかった。
街の北8キロの位置にあり、中心部まではタクシーか路線バスで20分ほどだから、
アクセスは簡単。

DSCN9215.JPG歩かなくてよかった
預けた荷物を受け取り、小さな建物を出たら、みなさんどんどんタクシーに乗り込んで
いきます。
こりゃいかん、と、並ぶタクシーの運転手にホテルのメモを見せた後、荷物をトランクに
入れて乗り込んで一安心。助手席に見知らぬ女性も乗り込んできました。
なんだなんだと、思っているうちになぜが「降りろ。」と降ろされて、わけわからんまま
にトランクから荷物も返され、すぐ先に止まっていた路線バスへ。
そばにいた(係の?)おじさんにホテルの地図を見せたら、これだ、と言うので乗り込む
と、すぐ出発。

カシュガルの街のランドマーク、エイティガール寺院すぐ近くのホテルに行くなら、路線
バス(2路)で2元。34円って、空港からの公共交通機関で世界最安じゃない?

念のためバスの女性運転手に、タクシーの運転手に見せたホテル名を書いた紙を見せると、
うなずき、何とか着席。

バス停でもなさそうな道端で降りたり乗ってきたリ。お年寄りにはどんどん席を譲り、
女性や子供連れにやさしい。

たくさんの人が降りると、「ここじゃない。」とか、「降りなさい。」と合図してくれ、
無事エイティガール寺院前に到着しました。

IMG_2253.JPG聖地エイティガール寺院

人が行き交う賑やかなエリア。ホテルはすぐ近く。

しかし、なんでタクシーから降ろされたんだろう・・・?
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持ち込み厳戒態勢 [旅 外国]

当初、チベット自治区のラサ行き鉄道に乗りたくて計画を始めた中国への旅でしたが、
計画を始めると、チベット自治区への外国人の旅行は、現地での受け入れ証明がないと
不可能なことが分かりました。

外国人やジャーナリストに不都合なことを知られては困るからでしょう。

ただでさえややこしい中国奥地への旅。あえて難儀な場所に行くのはやめて新疆ウイグル
自治区への旅に切り替えたわけですが、ウイグル自治区でも、なかなかの警戒ぶりでした。

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ウルムチの街には中央政府へ従わせるようなスローガンがあちこちにあり、カシュガルの
広場の大型モニターには、習近平が子供たちと登場するPR映像が流れていて、バスから
は鉄条網に囲まれた居住区を取り囲む特殊部隊の警官を見ました。
あれは何の施設だったんだろう・・・。

空港や鉄道駅、BRT(専用レーンを走るバス)駅、商業施設の入り口施設ではX線検査が
徹底されており、金属探知機を通り抜け、写真を撮られたり指紋を採取されたり、荷物は
毎回X線検査機を通しました。

そんな警戒状態のウルムチで、ウーロンハイ持ち込み作戦用の焼酎をリュックに入れて、
呑気にBRTに乗ろうとするつれあい。
運悪く、ラベルをはがしたペットボトルに入れていたものだから、改札で捕まり、ガソリン
かなにかと勘繰られ警官にしつこく追及される。

なぜかちょっと抵抗するつれあい。
(いやいや、中国で警官におとなしく従わんとやばいで)「ちょっと飲んだらええねん。」
と私が言うと、なぜか目で抵抗するつれあい。
酒のみのくせに、25℃くらいの焼酎を一口飲むぐらい、どうってのよ。

変に間を作ったのが微妙だったけど、グビっと飲んだら、渋々放免されました。

その後、ひっかかるのはつれあいばかり。
ウルムチを離れる日、つれあいはBRTに乗ることをかたくなに嫌がり、地下鉄駅の始発駅
まで荷物を持って3駅分歩きました。

IMG_2135.JPGこれはショップ?


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