欠けた器と小鹿田焼き [骨董生活]
ついつい、現代の食器と同じように扱って、割ったり欠けさせたり。
いつか繕おうと、溜めてい器が、例によって結構な量になってきました。
実家から預かった器もあるし(3年以上前で母は確実に忘れていると思うけど)、普段
使っているコーヒーカップも、ダメもとで繕いたい。
以前繕ったのは5年以上前。
やり方、忘れてる・・・。
自分のブログを見ながら、こういうときのための記録として、意味があると実感。
そういうわけで、
ずいぶんあるよ
ちょっとやっつけ仕事ではありましたが、ひとまず終了。
さて、GW九州旅行の目的の一つ。小鹿田(おんた)焼きの里を訪れました。
小鹿田焼きとの出会いは、銀座8丁目のたくみという民雑貨屋さんで、いくつか買った
焼き物の中に、小鹿田焼きの猪口がありました。
第一号つれあいのお猪口
素朴であたたかな風合いが、いままで磁器好みだった私を、陶器に目覚めさせたような
気がします。
お椀は姉とペアに
お手小ひとつ450円
不良品で650→400円
現地にはたくさんの窯元があり、少しずつテイストが違います。
驚いたのが、すごく雑な仕事の器がたくさんあること!
陶器祭りの相当な人で賑わう中、みんなわんさか買っていくけど、多少ひどくても
どんどん売れていくせいでしょうか?申し訳ないけど、ここまで来てそういう物は
要りません。
少し高くても、ちゃんと吟味されたものを銀座で購入するのも、合理的だと思い
ました。
一通り回った中で、表面の模様も、器の形成も丁寧に作られた窯元が2件ほどあり、
そちらでいくつか購入しました。
とっても満足です。
西荻窪ってどんなとこ? [骨董生活]
いいお天気だともったいなくて、安息日の日曜にもかかわらずお散歩に出かけてしまいました。
なになに?西荻窪にアンティークショップがたくさんあるとな?
ユザワヤにも行きたいし、井の頭公園の紅葉もちょっと見がてら行ってみよう。
案の定賑わってます
紅葉狩りには少々遅かったようでございます。
池沿いはすっかり落葉してハゲ坊主。
吉祥寺から西荻窪はお隣の駅。JRだからけっこうあるけど、もちろん歩きます。
郊外の住宅地は面白くないね。しかも線路沿いは味気ない。
てなわけで西荻窪と言う町に初めてやって来ました。
交番の前には「西荻窪アンティークマップ」なるものが置かれていて、それを頂きます。
駅を中心に四方に64店。和風、洋風、キモノにレコード、李朝、オリエント、ブリキにテキスタイル・・・。
個性色々物置きみたいなスゴイ店もある
出発が遅かったので、全部は周れませんでした。
そして収穫はこちら。
大正時代の小皿
一枚300円。すごく汚れていたけど、帰って漂白するとピッカピカ!
今度はもっと早く出かけて、全部周りたいなー。
デパートで骨董 [骨董生活]
定期的に神社などである東京の骨董市は、規模が小さいので、なかなか気に入った品物に出逢えません。ちょっと暑すぎたり、寒すぎたりすると出店数も少ないし、張り切って早起きして出かけると、あいにくの小雨だったり。
たまに、デパートの催し物会場で開かれる骨董市に遭遇します。
高いだろうな~と、思いつつ、見てみると、さすがに垢抜けた品物が目立ちます。それに、西洋アンティークが多いのも、奥様狙いかな。
これは、東急百貨店の催事で見つけた手描きの小皿です。
江戸時代の物ってホント?
家に帰ると、値札シールが三枚重なっていました。
最後のシールは千円。その次は2千円。初めのシールは2700円!掘り出し物です!
次は恵比寿の三越で。
最近、改装されたけど、今も常設の骨董売り場があります。
ひとつ2800円の小鉢。掘り出し物的要素はないけど、「桃」とか「福」とかの模様の器、好きでついつい買ってしまう。
桃のモチーフが気に入りました。
上品過ぎて、実はちょっと使いづらい(ついつい大盛りにしてしまうので)
平和島古民具骨董祭り [骨董生活]
平和島・東京流通センターという、ちょっと辺鄙なところで開催される大規模な骨董市に行ってきました。
羽田空港へ行くモノレールに乗り、東京流通センター下車。京浜東北線大森駅からバスも出ています。
こぎれいなお店
由緒ありげなお人形たち
和箪笥ステキ、でもいい値段
屋内ということもあり気候に左右されないので、見て廻るには快適。お店の数が多く、骨董市の雰囲気は楽しめますが、出店料が高いのか価格帯は高め。私の触手はなかなか動きませんでした。どこかで見たことのある器に何倍もの値段をつけているボッタクリの怪しいお店もちらほら…。
神社の境内などで毎月のように開催される骨董市のほうが掘り出し物遭遇率が高く楽しいかもね。
塗りの行李 [骨董生活]
京都の東寺さんで毎月21日に開催される弘法市では、骨董をはじめ漬物や昆布、生活雑貨から下着まで売られています。
その弘法さんでゲットした塗りの行李。
お気に入りだったのに、後ろ足でふんづけてしまい、大きいほうの底を壊してしまいました。
古い食器を金接ぎするついでに、材料を買っておきました。本うるしを使用しませんが、梅雨の時期がいいそうなので簡単に修理をしましょう。
木の棒はスタバで失敬してきた
砥粉を透明な新うるしで溶き、よく混ぜます。
薄いガーゼを置いて、その上からベタベタと塗ります。
かなり適当です(#゚∇゚#)
垂れています(^-^;A
よーく乾かしてから、数日後、朱と黒の新うるしを乗せます。
よしとしましょう(#゚∇゚#)
まず、朱色をブレンドしてベースを塗ります。朱色がちょっと違いましたが、黒と混ぜてごまかしつつ、次に黒に朱を少し混ぜてまわりの感じと同じように。本当は朱が乾いてからすべきところを、塗ってしまいました。底だしね。
ついでに、塗りのお盆とお椀の禿げたところも繕いました。
しかし、雨、よく降ります。
梅雨が明けるのは、週末あたりかな?
金接ぎするぞ!完結篇 [骨董生活]
とうとう完成いたしました§^。^§
なんと、東急ハンズ新宿店で0.3g入り金粉(1785円)を買い(渋谷店には1g入りしか無かった)、純金で繕いました。
真綿でポンポンを作ります
こんだけかいッ(`Д´) !
息で飛びそうと言うのはありますが、これは息をすると鼻から吸ってしまいそうです(>∇<)。部屋を閉めきり、息を潜めての作業…。
パテで繕ったところに新うるしをのせる
少し乾いたら金粉を真綿で乗せる
飛び散る金粉が気になって集中できない(小市民すぎ!)と思ったら、そんなに飛び散ることはありません。
同様に、新うるしを乗せて金を蒔く。
パフパフ
新うるしに金が吸われますので、少しおいてまた乗せます。
すっかり乾いて、真綿でこすると光沢が出ます。
てなわけで…、
やっと終了いたしました。
ドキドキしながら使った金粉はまだまだ残っています(>∇<)。0.3gにしてよかった!
無くなるといけないので、一番お気に入りの器から繕ったのに、後の方が上手になって、初めのはちょっと…。でもいいや!
金接ぎを施した器には新しい風情が生まれました。愛着もさらに増した気がします。
さて、今回の功労賞は真綿のポンポンさんです。
やっぱり真綿でないといけないというのを痛感しました。うるしをつけず、金だけを置いてくれるソフトなタッチは真綿さんにしかできません。
真綿さんありがとう(^з^)-☆
完
追記:塗りの行李の修理は湿度の関係上、梅雨時に行うつもりです → 塗りの行李
続・金接ぎするぞ!パテ篇 [骨董生活]
「金接ぎするぞ!」、と決意して数日がたちました。
買い足さなくてはならない物がいくつかありますが、欠けた所をパテで埋めて乾かす作業をしておくことにいたします。
まずは古伊万里のなます皿。
しかし、まあ、いつの間にこんなことに…(T∇T)うう…。
うるし薄め液で傷口をキレイに
パテをよくこねて埋めます
やれやれ…、まだ他にもあるよ
この後、耐水性サンドペーパーでなめらかにしてからうるしを置きます。
速乾性なので、うるしの作業に移ることはできますが、今日はココまで。
ほつれ(ほんの小さな欠け)やにゅう(ひび)はパテで埋めないので、残りの器は次の行程で繕います(まだあるんかいッ!(`Д´) )。
さて問題はこのヒト。
踏んづけてしまったのよ(T∇T)
京都・東寺の弘法さんでゲットした塗りの行李。小さいのと入れ子のセットになっているのだ。ふたつで五千円なんて、めちゃお買い得!
この修理法がよく分からない。
内側に和紙かガーゼを貼って、その上から砥粉を混ぜたうるしを両面に塗ろうと思っています。
かえすがえすも、そそっかしいなあ。情けなくなるよ。
つづく → 金接ぎするぞ!完結篇へ
金接ぎするぞ! [骨董生活]
骨董市で買った、なます皿(これはかなりショックだった)・猪口、素焼きの片口、デパートで買ったお湯のみ、小皿・・・、いつのまにか欠けてしまった食器たち。そして、踏みつけて漆がはがれてしまった塗りの行李。
専門家に修理を任せると、食器ならひとつに付き3千~8千円くらいすると言います。なんで300円の猪口を繕うのに、何十倍ものお金をかけなくてはならないのか(T∇T)?
一念発起して、自分で繕うことにいたしました。
日本の食器は金接ぎして修理すると、新しく魅力が加わるという、独特の世界がありますね。
ド素人のワタクシですが、食器にかける愛情には自信があります。だって思い入れのある食器たちですもの。(じゃあ割るなよ)
色々な本を読んでいますと、割に簡単に修理ができそうです。本漆ではなく、釣竿などの修理に使う、「新うるし」と言うのがありました。
本当の金接ぎは、室(ムロ)を造って高湿度を保ち、用具用材も多く、本うるしのかぶれの恐れもあります。
東急ハンズなどで、本格的な金接ぎセットが5800円と13800円くらいのがありましたが、それらは本うるし使用のもの。
私は簡単な方法で行うことにいたしました。
新うるしだよ
蒔絵用の筆、竹べらなど
耐水性のサンドペーパーやパテなど
金粉の代用品には真鍮粉を使います。金粉は1g、4780円
骨董市で安いお皿などを金接ぎしているのは、恐らく真鍮粉。口に触れても害はないそうです。
本物の金粉は、真綿を丸めたもので、ぱふぱふぱふっと漆に乗せていきます。
今のところ、真鍮で繕うつもりですが、本物なんか使った日にゃ、飛び散った金粉が気になって、きっと仕事になりません(T∇T)!
つづく → 続・金接ぎするぞ!パテ篇へ
骨董市をハシゴ [骨董生活]
日曜日、いつもより早く起きて靖国神社の骨董市に出かけました。
なにかと話題の靖国神社
この日はお天気は良いながら、泣きそうなくらい寒く、モーレツな風。砂嵐でひどい目に合いました。
市によって品揃えは違います。
靖国は土地柄、おっちゃんが多く、古銭や武具類が充実。逆に着物や漆器などは品薄。出店数も少なめ。護国寺の方が規模が小さいながら好みかな。
ここでは安い印判の猪口をひとつだけ買いました。
新宿経由で帰るので、まだ午前中ということもあり、花園神社の骨董市も覗くことに。
あら、ここはずいぶんとこじんまりとしていますこと。
しかもすごい風と寒さなので、出店もまばらです。ここは早めに来るべきだった。
でも、手描きのちょっと大きめ七寸皿を2枚7000円でゲット!ちょっとだけまけてくれました。
中央は麒麟 お頭付きの煮魚用ね
な、なんと、お皿を包んでいる紙が手紙!
「父上様~」なんて、巻紙に墨でさらさらと書かれています。これには感動!お皿も専用の木箱に20枚セットで重ねて入れられていました。他に揃いの柄の蓋付き椀、茶碗もそれぞれセットで箱入り。
どういう家で使われていたのだろう…、バラバラにされてパンピーの食卓で使われるお皿。2枚が精いっぱいよ~(@_@)
古いものが好き [骨董生活]
先週の日曜日、有楽町・国際フォーラムで開催された、骨董市に行って参りました。
関西に住んでいる時は、毎月21日に東寺で開催される「弘法さん」によく出かけました。朝が勝負なので、京都まで行くのは大変だった。
東京の骨董市は初めて。この日の収穫は、根付。
根付って、小さいのに手が込んでいて、個性がある。
カエルさんが蓮の上によじ登っています。目にはちゃんとガラスが入っていて、木目も美しい。細部も丁寧に彫られていて、糸通し部に「石川」の名前が彫られています。石川さんの煙草入れなんかに付けられていたのかなあ。
山盛りの中から、ひとつ1500円。他のはもっと造りが単純だったから、掘り出しもの 。
←この後ろ右足の伸びきった感じ。
この骨董市は立地のせいか、ちょっといまいち。お値段が高めの気がします。西洋アンティーク多し。