幻のアンデアン・エクスプローラー [旅 外国]
なんだか、ペルー国民が怒っている時に来てしまったようです。
クスコでもデモ
マチュピチュより、標高4400m地点を通過する、この観光列車に乗ることが、楽しみ
だったと言っても過言ではなかった、アンデアン・エクスプローラー。
結局、前日夕方の一通のメールで、明日のこの列車が運休になったことを知り、打ち
ふるえる私たち。
ホテルのスタッフが、親切にも、列車の切符の払い戻し、最終日に乗るフリアカ~リマ
間の飛行機の変更に、一緒に奔走してくれました。
しかし、ペルーレイル職員のふてぶてしい態度。クレジットカードで支払ったのに、
500USドル以上ものCASHでの返金に、呆れる。
メールを見たからいいけど、メールを見られる環境にない人もいるし、前日の夕方に、
運休の知らせって・・・。当日の朝、駅で知る人のことを考えると・・・
謝罪一つないペルーレイル職員に対し、私たちのホテルのスタッフの低姿勢、丁寧な
お礼を見て、この国の状況がなんとなく分かりました。日々の我慢の限界がきたのね。
ペルーの人々。
フリアカ~プーノ間の交通ストライキは、列車だけでなく、もちろんバスにも影響を
及ぼしており、定期バスもすべて運休。こんな時、無理をして奥地へ行っている場合
じゃない。
その後、ストライキのあった地域の道路には、大きな置き石や、ガラスの破片が散乱していたそう。
リマに戻れないと、日本に帰れないことになります。
チチカカ湖がだめなら、最初から外していたナスカの地上絵を見れるか、なんて考えた
けど、これ以上トラブルの種を蒔きたくない。早く日本行きの飛行機に乗り込みたい
くらい。
でも、まだペルー旅行の日程は、中盤を過ぎたところ。
はるばるペルーくんだりまでやって来て、ガックリしたままでは、あんまりです。
チチカカ湖畔に行くことは忘れ、このままクスコに2泊、ゆっくり滞在するしかないよう
です。
親切なスタッフと憎いペルーレイル
できる限りの手配は済んだけど、まだショックから立ち直れない。
ホテルのスタッフが、サン・ドミンゴ修道院入口まで送ってくれ、遺跡に入っても、
先にベンチにへなへなと座り込む。ちなみに、サン・ドミンゴ修道院とは、インカの宮殿
であった太陽神殿跡に征服したスペイン人が建てたもの。大地震があった際、スペイン人
が作った建物はすべて崩れ、インカの石組みは残ったという。
サン・ドミンゴ修道院
そこに日本人ツアー客の団体が通りかかり、「お疲れだね~」と、おじさん。いやいや、
疲れる訳を聞いてくださいよ。
気を取り直して、街歩きスタート!
得意の隠し撮り
インカの石組み ↓よく見てみると14角の石
タイルじゃないんだよ。立体の石を組み合わせているのよ。カミソリ一枚入らない。
アイアンの看板がステキ
クスコは、坂の街。 そして、路地の街。
クスコと言えば、日本人経営のプカラというお店が有名。弱った時にはマイルドなお料理
を頂きたい。高山病も心配なので、ワインは控えめにしました。(初日のみ)
思ったより小さなお店
夕食後、迎えの車に来てもらい、ホテルに戻ります。
日本で取ったフリアカ~リマの航空券は、変更できずにパアに。明後日の、クスコ~リマの飛行機を
ホテルのパソコンを使い、エクスペディアで簡単に安く取ることができました。
なんだ、これなら、旅行代理店で手数料込みの高価なチケットを取らなくても
よかったんだ!ああ、もったいない。
とりあえず、これでなんとか、日本には帰れそう。
お部屋のキレイキレイ(未開封)は、こんなことになっていました。
標高3400mのクスコだからね
クスコで圧縮パックをすると、低地に戻るとさらにぺったんこに圧縮されているとか
(^m^)。
一晩眠ると、だいぶん気持ちも落ち着いてきました。
朝からクスコの街を散策に出かけます。
メルカト(市場)に行くのは、やっぱり楽しい。
サン・ペドロ市場 こんなの見たの初めて(怖)
市場内には、いろいろな区画があって、生鮮食品のほかに、お土産物エリア、お花屋
さん、食堂エリア、薬屋さん、フレッシュ・ジュースエリアなど、いろいろあります。
野菜ジュースもあります
客引き激しい中、2人で一杯(オレンジジュース80円)を買って、替わりばんこに
飲んでいたら、「アミーゴ、飲みなさい。」と、おばちゃんが、もう一杯くれました。
ささくれ立った私たち(私だけ)の心が、ちょっと潤いました。
ちなみに、味はモロッコの方が旨かった(ゴメン、おばちゃん)。
ちょっとここには割って入れない
賑わうイートイン・コーナー。スープパスタのようなものや、ぶっかけご飯のような
簡単なメニューで、人気の店はすごい人だかり。
もう一泊して、ホテルのおばちゃんが作る、美味しい朝食を食べた後、空港に向かいます。
このホテルでは、運転手さん、フロントのお兄ちゃん、いろいろお世話になりました。
日々、トラブルだらけの国では、不可欠なホスピタリティ。いいホテルだったよ。
クスコは、治安が良く、ほどほどに洗練されているし、こじんまりと落ち着いた街でした。
ストライキはクスコの街にも及んでおり、空港周辺も警戒態勢でした。外国人観光客を
乗せているから、なんとか走れるけど、車を出すだけで、石を投げられたりするそうな。
運転手さんについて、スタッフも一緒に乗ってくれ、無事、空港到着。
クスコの空港内
さようなら、クスコ。楽しかった。
アビアンカ航空と言う、初めて聞いたエアラインに乗って、リマまで1時間のフライトです。
クスコでもデモ
マチュピチュより、標高4400m地点を通過する、この観光列車に乗ることが、楽しみ
だったと言っても過言ではなかった、アンデアン・エクスプローラー。
結局、前日夕方の一通のメールで、明日のこの列車が運休になったことを知り、打ち
ふるえる私たち。
ホテルのスタッフが、親切にも、列車の切符の払い戻し、最終日に乗るフリアカ~リマ
間の飛行機の変更に、一緒に奔走してくれました。
しかし、ペルーレイル職員のふてぶてしい態度。クレジットカードで支払ったのに、
500USドル以上ものCASHでの返金に、呆れる。
メールを見たからいいけど、メールを見られる環境にない人もいるし、前日の夕方に、
運休の知らせって・・・。当日の朝、駅で知る人のことを考えると・・・
謝罪一つないペルーレイル職員に対し、私たちのホテルのスタッフの低姿勢、丁寧な
お礼を見て、この国の状況がなんとなく分かりました。日々の我慢の限界がきたのね。
ペルーの人々。
フリアカ~プーノ間の交通ストライキは、列車だけでなく、もちろんバスにも影響を
及ぼしており、定期バスもすべて運休。こんな時、無理をして奥地へ行っている場合
じゃない。
その後、ストライキのあった地域の道路には、大きな置き石や、ガラスの破片が散乱していたそう。
リマに戻れないと、日本に帰れないことになります。
チチカカ湖がだめなら、最初から外していたナスカの地上絵を見れるか、なんて考えた
けど、これ以上トラブルの種を蒔きたくない。早く日本行きの飛行機に乗り込みたい
くらい。
でも、まだペルー旅行の日程は、中盤を過ぎたところ。
はるばるペルーくんだりまでやって来て、ガックリしたままでは、あんまりです。
チチカカ湖畔に行くことは忘れ、このままクスコに2泊、ゆっくり滞在するしかないよう
です。
親切なスタッフと憎いペルーレイル
できる限りの手配は済んだけど、まだショックから立ち直れない。
ホテルのスタッフが、サン・ドミンゴ修道院入口まで送ってくれ、遺跡に入っても、
先にベンチにへなへなと座り込む。ちなみに、サン・ドミンゴ修道院とは、インカの宮殿
であった太陽神殿跡に征服したスペイン人が建てたもの。大地震があった際、スペイン人
が作った建物はすべて崩れ、インカの石組みは残ったという。
サン・ドミンゴ修道院
そこに日本人ツアー客の団体が通りかかり、「お疲れだね~」と、おじさん。いやいや、
疲れる訳を聞いてくださいよ。
気を取り直して、街歩きスタート!
得意の隠し撮り
インカの石組み ↓よく見てみると14角の石
タイルじゃないんだよ。立体の石を組み合わせているのよ。カミソリ一枚入らない。
アイアンの看板がステキ
クスコは、坂の街。 そして、路地の街。
クスコと言えば、日本人経営のプカラというお店が有名。弱った時にはマイルドなお料理
を頂きたい。高山病も心配なので、ワインは控えめにしました。(初日のみ)
思ったより小さなお店
夕食後、迎えの車に来てもらい、ホテルに戻ります。
日本で取ったフリアカ~リマの航空券は、変更できずにパアに。明後日の、クスコ~リマの飛行機を
ホテルのパソコンを使い、エクスペディアで簡単に安く取ることができました。
なんだ、これなら、旅行代理店で手数料込みの高価なチケットを取らなくても
よかったんだ!ああ、もったいない。
とりあえず、これでなんとか、日本には帰れそう。
お部屋のキレイキレイ(未開封)は、こんなことになっていました。
標高3400mのクスコだからね
クスコで圧縮パックをすると、低地に戻るとさらにぺったんこに圧縮されているとか
(^m^)。
一晩眠ると、だいぶん気持ちも落ち着いてきました。
朝からクスコの街を散策に出かけます。
メルカト(市場)に行くのは、やっぱり楽しい。
サン・ペドロ市場 こんなの見たの初めて(怖)
市場内には、いろいろな区画があって、生鮮食品のほかに、お土産物エリア、お花屋
さん、食堂エリア、薬屋さん、フレッシュ・ジュースエリアなど、いろいろあります。
野菜ジュースもあります
客引き激しい中、2人で一杯(オレンジジュース80円)を買って、替わりばんこに
飲んでいたら、「アミーゴ、飲みなさい。」と、おばちゃんが、もう一杯くれました。
ささくれ立った私たち(私だけ)の心が、ちょっと潤いました。
ちなみに、味はモロッコの方が旨かった(ゴメン、おばちゃん)。
ちょっとここには割って入れない
賑わうイートイン・コーナー。スープパスタのようなものや、ぶっかけご飯のような
簡単なメニューで、人気の店はすごい人だかり。
もう一泊して、ホテルのおばちゃんが作る、美味しい朝食を食べた後、空港に向かいます。
このホテルでは、運転手さん、フロントのお兄ちゃん、いろいろお世話になりました。
日々、トラブルだらけの国では、不可欠なホスピタリティ。いいホテルだったよ。
クスコは、治安が良く、ほどほどに洗練されているし、こじんまりと落ち着いた街でした。
ストライキはクスコの街にも及んでおり、空港周辺も警戒態勢でした。外国人観光客を
乗せているから、なんとか走れるけど、車を出すだけで、石を投げられたりするそうな。
運転手さんについて、スタッフも一緒に乗ってくれ、無事、空港到着。
クスコの空港内
さようなら、クスコ。楽しかった。
アビアンカ航空と言う、初めて聞いたエアラインに乗って、リマまで1時間のフライトです。
私、昨日、転んだだけでパニックなのに、こんなトラブルに
遭遇したら・・・。
ビアンカさん、すごいです!
by MERRY (2013-07-22 14:57)
>MERRYさん、転んだんですか!健脚なMERRYさんなのに、お怪我はなく?
やっぱり、人間、予期せぬことが起こると、パニックになりますね。
私も、もう少し心構えしていけばよかったと、後悔しています。
ペルーに行った友人は、現地添乗員に、常に、「何が起こるか分からない。」
と、言われていたそうです。
危機管理が甘かった・・・。心構えしていても避けれなかったけど、精神的
ショックは抑えられたかも・・・。
by ビアンカ (2013-07-22 15:24)
ホテルの丁寧さが最後まで心の支え、みたいな感じでしたね。
大幅な予定変更も乗り越え、無事帰国おめでとうございます!
今更ながら、南米スゴイなーと感に入ってます。
ペリーレイル、昔の国鉄とか郵政省みたいな感じなんでしょうか。
民間と国、みたいな図式?!しかし、考えてみれば日本ってストって今じゃ聞かなくなりましたね。
モンサンミッシェルも、ストある時はその日の朝決まるって聞いてたので、
それなりに覚悟してたんですが、本体は修道院なのでそこ自体は入れるらしく、おみやげとお昼を諦めればいい話だったので、大したことありませんでした。
「何が起こるかわかりません」っていうのは、ある意味、ものすごいエンタテイメントな旅行だったのかもしれないですね。
でも、ちょっと命がけに近いのがスゴイ・・・
クスコの女性、絵に描いたような姿!やっぱり帽子に三つ編みなんですね!
カミソリ一枚入らないインカの石組み、噂通りですー。コンクリの型で作ったようにしか見えません!!
メルカートのロバか馬の口先だけの山?も、スゴイ!
ビアンカさん、突っ込みどころ満載ですーー
by nicolas (2013-07-24 09:14)
>nicoちゃんの、パリ、MSM、ストラスブール、旅行記拝見しています♪
こうも違う旅先もあるのか、という、私たちのペルー旅。
フランスもストの季節でしたか?
中欧などは、交通に携わる公務員など、ひどいな、と思うことはありました
が、西ヨーロッパは大人の国。旅行者に迷惑をかけて甘んじてるような
人々ではないはず・・・。
ペルーの先住民は、インディヘナっていうそうです。近くに寄ると、随分
汚れていらっしゃるんですが、遠目にはまあ可愛らしいこと。
上の女性のコーディネートなど、真似したいくらいです(#▽#)。
メルカトの動物の口は、牛ではないでしょうか?ロバ!もうね、ロバって
本当に可哀そうですね。モロッコで本人の体積の10倍くらいの荷物を積ま
れているロバくんを見ましたが、ロバこそ、気の毒の象徴です。
だから、「魔法でロバにするぞ!」とか脅すんですね。日本なら、牧場で
のんびりできていいな、てなもんですが、ペルーでも可哀そうでした(T~T)。
by ビアンカ (2013-07-24 21:04)
>yamさん、nice!ありがとうございます!
by ビアンカ (2013-07-24 23:21)
なるほど、欧州のストとは違うかも・・・
私たちが着くちょっと前に、ルーブルもストしてたらしいですが、
その理由が「スリが多すぎるのに市が何も対応してくれない」だとか。
ロバ!そうか、南米では荷物背負っているイメージがあります!
「魔法でロバにするぞ!」、それ、コワイ脅しですね!
by nicolas (2013-07-25 18:27)
>nicoちゃん、TGVのお弁当パーティー、ステキですねえ。
旅慣れた日本人のおとな女性3人組なんて、一目おかれると思いますよ。
こういうとき、女同士っていいんですよね~。腹が鳴る・・・。
レストランばっかりじゃなくて、食料品店で買いこんで、ホテルで食べるの、
かなり好きです。美味しいパン屋さんのお惣菜コーナー、LOVE!
そう、急にロバの話になりましたが、死ぬほど働かされて、死んでも皮を剥が
されて使われるといいます。この口は、本当は・・・・(T~T)。
by ビアンカ (2013-07-25 18:54)
あ!そうそう、前のコメント欄でお返事書こうと思って今に至るです・・
今回の旅行は既に20代の半ばになってしまったムスメと旦那の3人。
でも、ノリが女同士の旅行なんですよー
旅慣れているはずの、昔のバックパッカーだった旦那よりも、
今回初めてのムスメのほうが、平然と過ごしてて笑えました。
今度はアパルトマンを借りて1ケ月くらい過ごしたいそうです。
仕事が遠距離でもできるのでこれはアリかも・・・便乗したい私。(笑)
買い食い、いいですよねー
ふつーに売ってるものがどんなものか、食べてみたいですもんね。
ロバさん!カナシイすぎる人生・・・(;ω;。)
by nicolas (2013-07-25 20:50)
>nicoちゃん!では、ワイコ先生はお嬢さん?もうひとり、おとなしい女性と、
女三人旅だと思い込んでいました!そのおとなしい方が旦那さん(爆)!!!
いや~、かつてバックパッカーでならした旦那さんも、奥さまお嬢様と一緒では、
縁の下の力持ち(スポンサー&ポーター)?(ームー;)
しかし、ご家族でそれならば、さらにステキ☆
いやー、やっぱり私の想像では、パリに詳しいクリエイター系の女友達と
nicoちゃん+ビギナーの女三人旅のイメージだわ~(>▽<)。
by ビアンカ (2013-07-25 22:11)
>hamaさん、長い記事を読んでくださって、ありがとうございます!
by ビアンカ (2013-08-05 20:45)
>ほーりーさん、お忙しいところ、nice!ありがとうございます!
by ビアンカ (2013-08-05 20:46)