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2012年観た映画・第3弾 [映画・本]

4月

ヘルプ

黒人は昔、奴隷としてアフリカ大陸から連れてこられた。
彼らはついこの間まで、ひとりの同じ人間として扱われていなかった。
アメリカで、奴隷から解放されて故郷アフリカに帰った人々は、教育を受けたり、進んだ国の生活を
知っているがゆえに、故郷の人々を差別し始めた。そういう差別が、政治や富の偏り、果ては
大量虐殺にもつながっていく。
人って、自分より下の者を探して差別する。
人種が同じでも、なにか無理やり理由をつけて。
おバカタレントが人気なのも、自分より馬鹿な人を見るのが、救いになるから?
アメリカ南部の使用人として使われる黒人女性を取り上げた、ちょっと胸のすく映画。

ブラック&ホワイト

「スタートレック/ネメシス」の悪者ボス役で出ていたときからトム・ハーディが気になっていた。
彼は「インセプション」にも出ていたし、今度の「ダークナイト・ライジング」にも出ているという、
相当な売れっ子俳優です。
そう、それで、彼が出ているから観てもいいか、というレベルの、お気楽作品。
クリス・パインとトム・ハーディが取り合う女性がリース・ウィザースプーンって、無理があり
すぎるよ。シャーリーズ・セロンとかならわかるけど。
でも、トム・ハーディ氏の背が低いから、シャーリーズだと無理なのだ。
リースのコメディエンヌ性も必要だし。
長身のクリスチャン・ベールと組み合う必要があるのに、「ダークナイト」の悪役できるんか?

5月

裏切りのサーカス

ゲイリー・オールドマンがアカデミー主演男優賞でノミネートされた地味ながら、丁寧に
作られた、元MI6スパイの作家の原作作品。
通常華々しく描かれるMI6だけど、現実の敏腕諜報員たちは年老いていて、孤独と猜疑心と
忍耐の日々の中で諜報活動している。やっぱりこの世界は経験がものを言うんですね。
トム・ハーディーがまた出てる!彼は下っ端現地処理工作員役(殺し屋)。適役だった。
なぜか諜報員の同性愛者が目立った。男の世界だし、特殊な能力を持った人って、多いのよね。
映画にもなったエニグマという暗号を解いた人もゲイだったし。


ファミリー・ツリー

才能あるハリウッドのプレイボーイ、ジョージ・クルーニーが、さえない父親を演じる。
日本人からしたら、普通の父親レベルなんだけど、アメリカでは、妻や家庭への無関心は、
奥さんに浮気されても仕方ないというダメ夫。
子育てにもほとんどかかわらないのも、ひと昔前の日本の普通の父親と同レベルなんだけど。
地味に暮らしているけど、カメハメハ大王の末裔なので、広大な土地を受け継いでいる。
楽園に暮らしていて大金持ちでも、苦労はあるよ、ということらしい。
マット(ジョージ・クルーニー)に降りかかる困難を、ハワイの美しさがかき消してしまう。
コミカルなシーンもあって、いい映画だけど、スクリーンで見なくても、家のソファでゆっくり
見てもいいかな。むしろそのほうが、まったり味わえるかも。


ミッドナイト・イン・パリ

このところのウディ・アレン作品は、面白くないものもあるけど、やっぱり好き。
恵比寿ガーデンシネマが閉館して、ウディ・アレン作品の上映が宙ぶらりんになって
しまっていたのが、ようやく公開。
懐古主義のアメリカ人脚本家が、タイムスリップして、過去の偉大な作家や芸術家と
親交を深める。
アカデミー賞脚本賞でノミネートされたけど、最大の魅力は、彼の作品にこぞって出たがる
有名俳優たちの演技。なんてことないストーリーでも、それゆえに、重厚で特別な雰囲気が
備わるのね。
でも、主役のオーウェン・ウィルソンの、ウディ・アレン風演技が、ウザかった。
若かりし頃のウディ・アレンが演じたら、もっと笑えたんだろうな。
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MERRY

私は「テルマエ・ロマエ」しか見てません。
by MERRY (2012-05-28 14:17) 

ビアンカ

>MERRYさん、「テルマエ・ロマエ」は人気ですね。
私は映画に、非・日常を求めるせいか、邦画はほとんど観ません。
しかし、阿部ちゃんの身体はすごかったですねえ。
by ビアンカ (2012-05-30 23:13) 

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